爆発まで秒読み

二次元と三次元のアイドルがすき。EBiDANもすこし

ゆっくりゆっくり恋をした話

約8年ぶり2回目の担降りブログを書く決心がようやくついたので、この文章を書いています。私の中で「担降り」という言葉がどうしてもしっくりこないのですが*1、これしか表現を知らないので担降りとしています。以下、どうでもいい私の気持ちの整理をつけるためにやったことと少々ポエミーな文章が続きますので、一気にスクロールして貰って結局誰に降りたのかだけ確認して貰っても構いません。というかそちらを推奨します。

それでもいいという方はもうしばらくお付き合いください。


 

さて、少しだけ塚田くんとの思い出話をさせてください。


私が8年前にジャニヲタ人生で最初の担降りをしたのは、安田章大くんから塚田僚一くんへでした。クールな表情とにっこり笑う笑顔のギャップに惹かれて塚田くんの担当になりました。

だけど今の私は数年間名乗ってきた「塚田担」という言葉に縛られて「好きだから見たい」「好きだから中心に置きたい」という感情がいつしか「塚田担だから見なきゃいけない」「塚田担だから中心に置かなきゃいけない」という感情に変わってしまっていました。義務感で担当を名乗るなんて塚田くんに失礼すぎる。そう頭では分かっていても、塚田くんを通して出来た友達のことを考えると何も言えなくなりました。私は自分のそういうずるくて醜いところがすごく嫌いです。

もちろん、塚田担を名乗ってきた数年間は私の大事な宝物で、塚田くんのことを好きな気持ちに嘘はないんだけど、いつでも中心にいたかと言われれば全肯定出来ない自分がいます。そしてそんなことを考えていると余計に苦しくなって、ごちゃごちゃ考えずに塚田担でいるほうが楽だなと思ってしまっていました。塚田担になったことは絶対に後悔しないし自慢の自担だと誇らしく思っているのに、どうしてこんなに苦しいんでしょう。塚田くんのファンってすっごく幸せなのに。私は塚田担の方が楽しそうに、愛情たっぷりに塚田くんの話をしているのを聞くのがすごく好きでいつまでも聞いていたいとさえ思います。塚田くんのかっこいいところ、可愛いところ、色っぽいところ、塚田くんの色んな顔を塚田担を通して聞くのが好きで塚田くんのことを好きだと言っている人のことがたまらなく好きです。だからTwitterでフォローしているのも圧倒的に塚田担が多いです。結局私は塚田くんのこと以上に塚田担のことが好きだから「塚田担」という名刺を手放したくないだけだったのかもしれません。 


 ただ、私には当時塚田くん以外にもう1人好きでたまらないジュニアがいました。その人のことをBくんと呼ぶことにします。当時のBくんを一言で表すならボスでした。みんながBくんのことを慕っていて、少クラのあるコーナーでキャラが開花してからはあだ名に様がつくようにもなりました。決して本人が「俺って偉いだろ」というキャラだった訳ではなく、周りが「Bくんはすごい。Bくんに出来ないことはない。」と絶対の信頼を寄せていてBくんが言えば白も黒になるような、そんな影響力を持っていました。元々はそのキャラクターに対してついたあだ名だと思っていますが、彼のパフォーマンスを見ていると様付けで呼ばれるのも納得してしまうような迫力があります。私はそんなBくんのキャラクターとパフォーマンスの虜でした。いつでも1番に目が行ってしまうのはBくんでした。しかし、彼を担当にしたいと思うことはありませんでした。

 

私の中で誰かを担当にしたいなと思う時の原動力は、その人の団扇を持ちたいという意識です。その当時の私はBくんの団扇を持ちたいと思えなかったというよりは、持てませんでした。以前言われた言葉を借りるなら、当時の彼は「隣りのクラスの憧れのBくん」という立ち位置にいました。そりゃ出来れば話しかけたいし仲良くなりたいし、あわよくば付き合いたい。でもそんなのは夢のまた夢で、遠くから見つめるだけで精いっぱいという状態でした。対する塚田くんは「同じクラスの仲の良い男友達」の感覚です。馬鹿なことで笑い合って、たまにお互いの恋愛相談なんかもして、実は隣のクラスのBくんのことが好きなんだよね、なんてことも話せるような仲ですが時折見せる塚田くんのかっこよさに惹かれて恋愛に発展するような、そんなイメージです。

 

だから塚田くんのことは大きな声で好きだと言えるし、団扇だって持てます。もし万が一自分の団扇を見られても「塚ちゃん!大好きー!」と言えるくらい、塚田くんのことは本当にアイドルとして大好きです。だけどBくんに対する好意を表に出すことは恥ずかしくて出来ませんでした。私がジャニーズに恋愛感情を抱くことは一切ありませんが、もしBくんが身近な人だったら間違いなく好きになっていると思うくらい好みのタイプに当てはまります。そんな見ているだけで胸が苦しくなるような、上手く心の距離を保てる自信のないBくんを自担と呼ぶことが出来るはずがありませんでした。だから私は「リア恋枠」であるBくんではなく、「アイドル枠」として1番好きだった塚田くんのことを自担と呼ぶことにしたのでした。

 

それから数年が経ち、久しぶりに彼らに会いに日生劇場へ行ってきました。私の目が追っていたのはやっぱりBくんでした。どんな一瞬も見逃したくなくてひたすらにBくんの一挙一動を目に焼き付けていました。ダンスの時に左手を腰に添える癖も長めに切られた前髪を鬱陶しそうに流しながら踊る姿も、MCになると途端に省エネモードになるところも言葉づかいがいいんだか悪いんだか分からないところも、一瞬一瞬が私の好きなBくんで胸がいっぱいになりました。同時に私の中に「Bくんの団扇を持ちたい」という思いがふわっと浮かんできました。私もあれから大人になりました。今ならBくんとの距離だって上手く保てると思います。そこで私は、この前たまたまはてなブログを徘徊している時に見つけた実験を行ってみることにしました。もしそれでもBくんのことが好きなら、いっそのこと担当を変えようと思いながら。

 

実験は「塚田担ではなくB担と思い込んでみる」というとてもシンプルなものです*2。これなら自分が思い込むだけなので、誰にも言う必要はありません。幸か不幸かABC座の観劇は終わっていたので、その後からの実験になりました。とは言っても、「私はB担だ」と思い込むだけなのでなんてことはしていません。むしろB担としてというよりは塚田担ではないという意識の方が強かったと思います。映像を見てもレポを読んでも、最初に目が行くのはいつも通りBくんでした。ただ、塚田担という自意識がない状態でBくんのことを見るのはとても新鮮で、もう塚田くんのことを自担とは呼べないかもしれないなとぼんやり考えていました。

だけど、どうしてもひっかかるのが周りの反応です。最近ジャニヲタに出戻ってきたばかりなので、中高生の時の感覚を悪い意味で引きずってしまっている私はどうしても担当を変える(担降り)に対する周りの反応はあまり良くないだろうなと思っていました。同担拒否の人だっているだろうし、そもそもグループ内で担当を変えるなんてタブーだと考えている人がいることも知っていました。そういう人達のことは気にしなくていいことは十分理解していましたが、「もうあなたは塚田くんの担当じゃないんだから」と突き放されることが怖くて仕方ありませんでした。先ほど大人になったと言ったばかりなのに、ジャニヲタとしての慣習は昔のままです。めんどくさい大人になってしまいました*3。しかし幸いにも私の周りには、私よりも精神的に大人の人ばかりで「もうB担かと思ってた」「そういうのもいいと思う」と肯定的な方が多く、むしろ背中を押して貰いました。

 

実はABC座の観劇後からしばらく塚田くんの担当をお休みしようと思っていて、担当という人自体作るつもりもありませんでした。だから私が「塚田くんの担当お休みするかも...」なんてめんどくさいLINEを送った人たちが口を揃えて「もしかしてBくん(に担降りするの)?」と聞いてきた時も、曖昧に濁していました。Bくんのことは好きだけど担当にしていいのか分からなかったからです。だけど上記の実験を行ってみたことで、数年前は恥ずかしがっていたことがどうでもよくなるくらいBくんへの気持ちを表に出したいと思うようになりました。Bくんの団扇を持ちたいです。Bくんのことを見ていたいです。だから宣言させてください。Bくんの、五関くんの担当を名乗らせてください。

 

 

 

やっと言えました。五関くんのことを胸張って好きだと言えるまでこんなにも時間がかかるなんて思っていませんでした。五関担として(思い込んで)見る五関くんが泣きたくなるくらいかっこよくて、今まで見ていた景色と変わらないはずなのに心は晴れやかでした。 結果として実験は成功だったのだと思います。

五関くんを担当にしたとしてもこれまでと特に変わらないと思います。しいて言うなら次に団扇を持つ機会があれば恐らく五関くんの団扇を持っているだろうなということくらいで、それ以外は応援のスタンスもTwitterで呟く内容も変わりません。 

もちろん塚田くんに対する気持ちも全く変わっていません。ただ、私の持つ名刺の色が黄色から青に変わっただけです。



ここまで一気にスクロールして下さった方、お疲れ様でした。長々とすみません。簡潔に言うと、担当が塚田くんから五関くんに変わりました。

A.B.C-Z担としても、五関担としてもドがつく新規ですが、これからも仲良くしていただけたら幸いです。どうかお手柔らかにお願い致します。 


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

私が五関くんにゆっくりゆっくり恋をした話でした。


*1:「降りる」という表現がどうしても先輩から後輩へ担当を変えることを連想してしまう

*2:ご本人の記事を引用するのは迷惑かと思い控えさせて頂きました

*3:誤解のないよう言っておきますが、私自身は友人が誰に担降りをしようが構わないしそれで友人関係が壊れるなんてことは有り得ません。むしろ新しく好きになった人の話を聞かせて欲しいとさえ思います。